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シンは壁にもたれて二人を見ていた。相沢は亜紀の様子を伺いそして、
「ふぅ~ん」
と頷きながら、
「ふしだらな」
と一言、それで亜紀の顔は一層紅くなった。
「ここ学校だぜ? わきまえろよなぁ~シンちゃん」
そう言いシンに視線を流してくる相沢に、シンは睨み返しただけで何も答えなかった。
「俺がきて正解だなぁ~。そのままだと亜紀、狼シンちゃんに喰われてたよ、きっと」
相沢がそう睨んできたから、
「確かにお前がこなかったら、危なかったかもな……」
とにっこり微笑み返すと、相沢の顔は悔しそうになった。そして亜紀と視線がバッチリあったから、シンはまたにっこり微笑んだ。
「マジかよ、変態、ロリコン」
すぐに飛んでくる相沢の暴言に、
「お前ほどではない」
と返した。すると相沢はシンを一度睨んだあと。
「ってか、亜紀は身の危険を感じなかったのか? 今度危なくなったら、俺を頼るんだぞ、いつでも俺が抱いてやるからな」
と変な事を言い出し、亜紀は固まってしまった。シンは亜紀の隣りに座り。
「あんまり変な事いうなよ相沢、キモい……亜紀、こんなやつ無視しろ」
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