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「無視とかひどっ!?」
「お前には普通だろ」
と、二人で言い合いしていると、いつの間にか亜紀は笑っていた。
それを見て微笑む相沢は本当に亜紀の事が好きなんだと、シンはちょっぴり切なくなった。
自分の気持ちを押し殺して、親友を応援出来るなんて、めったに出来る事ではない。
やはり相沢は凄いと、そう感じる。
「ってか、もう帰ろうぜ」
他愛もない話をして盛り上がっていたら、もう外は暗く8時を過ぎていた。
楽しい時間は早く過ぎるというのは、本当だ。相沢が帰ろうなんて言い出さなかったら、時計も見なかっただろう。
それから、シン達は戸締まりをして職員室に鍵を返した。
そして、成り行きというのか、亜紀も一緒にドライブに行くことになった。先に帰っていた優を途中で拾うことになり、相沢の車で優が待つ場所へ。
後部座席に乗った亜紀を見て、最初助手席に乗ろうと思ったシンだったが、亜紀の隣りに乗り込んだ。
すると、ふと亜紀と目があい、シンは優しく微笑む。
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