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変に不安にさせたくない、それでついた嘘だ。
亜紀の視線を感じ、振り向くとこっちを見ていた。それでシンは黙って微笑み頭を撫でた。
何を考えてるのか……亜紀もシンに微笑みかける。
静かな車内、車のエンジン音と振動が体に心地良い。見慣れた懐かしい景色を見て、シンは何処に向かっているのか気付いた。
亜紀との始まりの場所だ……。
忘れる事の出来ない場所。あの日から全てがまるっきり変わった。
亜紀との関係も周りの環境もガラリと……。
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