*…朧…* #3

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 段々と相沢たちから遠くなる、後ろから着いて来る亜紀は、シンの歩幅に合わせているから早歩きになっていた。  一生懸命着いてくる姿は、可愛くて可笑しくて少し笑ってしまう。  そして、相沢と優が見えなくなって、4人程座れるベンチがあったので、そこに座る事にした。  夜景が目に飛び込んでくる。  静かに夜景を見ていると、 「さっきの電話いいんですか?」  そう聞かれた。 「あぁ、後でかけるから」  そういうと。 「あずさからですよね?」  亜紀の言葉に、思わずドキっとした、何で知っているのか……亜紀をみると、 「ごめんなさい。さっきチラッとディスプレイが見えちゃって……」  と話す。
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