*…朧…* #3

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 バレていたのか……。  亜紀から視線を反らし、夜景を眺めた。気づいているからには、話すしかない。 「あぁ、安藤からだ……」  黙り込む亜紀。 「亜紀……?」  亜紀は黙ったまま、何を考えてるのか。 「きになるのか? 聞きたいか?」  そう聞いてみると、こくりと頷いた。自分からは言い出せなかったんだろう。 「聞かない方が良い事もあるぞ?」  そう確認してから、シンは話した。 「安藤に今日……告白されたんだよ」  と、亜紀の信じられないという表情に、やはり言わなければ良かったのかもしれないと思う。  嘘をつけば良かったかも……。
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