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バレていたのか……。
亜紀から視線を反らし、夜景を眺めた。気づいているからには、話すしかない。
「あぁ、安藤からだ……」
黙り込む亜紀。
「亜紀……?」
亜紀は黙ったまま、何を考えてるのか。
「きになるのか? 聞きたいか?」
そう聞いてみると、こくりと頷いた。自分からは言い出せなかったんだろう。
「聞かない方が良い事もあるぞ?」
そう確認してから、シンは話した。
「安藤に今日……告白されたんだよ」
と、亜紀の信じられないという表情に、やはり言わなければ良かったのかもしれないと思う。
嘘をつけば良かったかも……。
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