*…朧…* #3

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 亜紀の表情は見るからに不安そうで、 「聞かない方が良かっただろ?」  潤んだ瞳。不安そうな表情はますます不安そうになる。 「そんな顔でみるなよ」  そう亜紀の頬に触れた。  すると、やっと絞りだしたかの様な小さな声で、 「先生は……」  何か言おうとする。 「ん?」 「先生は、なんて答えたの……?」  掠れた声で、なんて返事をしたのかと聞いてくる。  正直その質問は悲しかった。 「亜紀……」  こんなにも、気持ちをぶつけているのに、亜紀はそれでも不安なのかと。伝わってないのかもしれない、もしかしたら、亜紀は自分の事を信じていないのかもしれない。
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