*…朧…* #3

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*…朧…* #3

 それから集会が終わり、各自振り分けられた。シンは優と一緒に行動することになり、優の授業について回ることに。  真奈美は亜紀のクラスが良いと言っていて、運良く亜紀のクラスに当たっていた。  この間、メル友になりたいとアドレスを交換してから、まだ一度もメールを送っていないらしく、このことを謝りたいのだと言っていた。 それぞれが目的地へと向かう。 「メール一度も送らなかったのか?」 「うん、すぐ止められちゃったし、まだ繋がらないし」  口を尖らせる真奈美。どんな喧嘩をしたのだろうかとシンは思ったが深くは聞かなかった。  皆と別れ、職員室へ行き優の所へ、するとすぐに授業の準備をさせられた。 「このプリントと教科書シンが持ってね」  というと、黙々とパソコンを打っている。授業が始まる5分前まで優はパソコンから離れなかった。 「シンさ疲れてない? 昨日の引越し、案外重いの持ってたし」 「あぁ、大丈夫。優は?」 「俺は全然」  優がパソコンを片付けて、すぐに授業に向かった。廊下では楽しそうに生徒たちがお喋りしている。 「細川先生!」 「シン先生!」  と色んな生徒から呼ばれたが、もう授業が始まりそうだったので、軽い挨拶で済ませた。
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