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桜井は和輝が通った事に気づかなかったみたいだ。
「おいっ桜井」
もう眠ってしまいそうな桜井を肘でつつくと、
「んぁ~? なに?」
あまり機嫌はよろしくない。
「機嫌悪いな」
そういうと桜井は一度シンを睨み、
「別に……」
とまたビールに口をつけた。
「何かあったわけ?」
「……」
ここまで態度にだされると、聞かないのも変な感じがして、シンは聞いてみたが、桜井は黙ってしまった。
どうしたものか。
1分程黙っていた桜井はため息をつくと。
「ムカつくんだよ」
と一言。
「何が?」
「真奈美……」
「やっぱり喧嘩?」
「……」
また黙る桜井は、眉間に皺をよせ。
「喧嘩してんのか良くわかんねぇ~」
といい目を閉じた。そのまままた時間が過ぎる、何を考えてるのか、全くわからない。
すると真奈美が降りてきた、そしてシンたちを見つけると、
「まだ居たんだ」
とまたジュースを物色している。桜井は目を閉じたまま、動かない、眠ってしまったんだろうか。
「酔っ払ってんの?」
という真奈美に反撃しないところを見ると、眠ってしまったんだろう。
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