*…寒い冬…* #2

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「というか、最近あの男と一緒に居すぎだろ?」  と真奈美を睨む桜井。 「あの男じゃない、ちゃんと和輝って名前ある」 「それは知ってますけど、何? 俺に許可なくつきあってるわけ?」  真奈美は信じられないという顔で桜井を見ると、 「付き合ってない。ってかなんでサクの許可を得ないといけないわけ? 意味わかんない」  このままでは本当に喧嘩してしまいそうだ。 「何がなんでもだ」 「意味不明、バッカじゃない」 「バカとはなんだ」 「まぁまぁ二人共落ち着け」  シンが止めなかったら、二人とももう噛みついてしまいそうだ。 「なんで仲良く出来ない訳?」  黙りこくる二人にシンは、 「あのさ、二人で良く話し合ったら? 冷静にね、俺はここで待ってるから」  また黙る二人に、 「早くいってこいよ」  そう桜井を肘でこづくと、桜井はダルそうに立ち上がり、 「真奈美、細川がそういうしお前の部屋で少し話そう」  というと、真奈美は黙って頷き、桜井の後を追っていった。  カウンターに一人取り残されたシンは、ため息をつき追加のビールを頼んだ。
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