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「・・・ん・・だ・起きないと・・蘭さん!」
まどろみの中、優しい声で覚醒する。
開けられたカーテン。
窓からの日差しが温かい。
ピントのボケたレンズを合わせるように、声のした方を向けば、困ったような顔をした彼がみえた。
「やっと起きた?いったい今までどうやって起きてたの?」
柔らかそうな栗毛の髪、染めてるくせに傷んでない質感。
クリクリの二重。幼さの残る顔。
たぶんイケメンと呼ばれる部類に属するんだろうな。
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