蘭と知優 1

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「・・・ん・・だ・起きないと・・蘭さん!」 まどろみの中、優しい声で覚醒する。 開けられたカーテン。 窓からの日差しが温かい。 ピントのボケたレンズを合わせるように、声のした方を向けば、困ったような顔をした彼がみえた。 「やっと起きた?いったい今までどうやって起きてたの?」 柔らかそうな栗毛の髪、染めてるくせに傷んでない質感。 クリクリの二重。幼さの残る顔。 たぶんイケメンと呼ばれる部類に属するんだろうな。 ・
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