蘭と知優 1

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―――――――― ――――― ――― 「じゃ、行ってきま~す。」 時間は7時15分。 化粧をする手を止め、玄関へ向かい、靴を履く後ろ姿に声をかける。 「行ってらっしゃい。」 「うん、行ってきます」 彼は笑顔を残しながらドアを閉めた。 今、出て行った彼は、知優(ちひろ)。 いつものコーヒーショップの店員。 知優が家に住み始めてから、もう3か月。 知優は日曜以外の朝8時から14時までコーヒーショップでアルバイトをしている。 それに加え週に3日ぐらい、叔父さん?の手伝いをしているみたい。 ・
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