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「いえいえ、こちらこそお願いします」
流れで言ってしまいながら、私も頭を下げた。
そんなタイミングを待っていたかのように、撮影隊にいた人が創さんを呼びに来た。
「じゃ、また」と創さんは笑顔と一緒に去って行った。
創さんを見送った先には、先ほど知優と話をしていたスーツの男性。
その集団のそばに、モデルの囲まれた知優がいた。
困った顔を見せながら、創さんの方へ助けを求める素振りが垣間見れる。
いつもとは違う表情や雰囲気。
私の知らない知優がそこにいる。
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