357人が本棚に入れています
本棚に追加
もんもんと考えているうちに蘭さんのマンション。
「ただいま~」
考えがまとまっていないのに、蘭さんのトコに帰ってきてしまったオレ。
どう、切り出せばいいのか・・・・。
「知優、お帰り」
目を上げると、蘭さんが笑っていた。
「知優、とりあえず私の親には電話で伝えたよ」
蘭さんはハニカミながらオレに言った。そして、
「挨拶だけど、色々片付くまで伸ばしたから」
オレの心配事を察知したの?
蘭さんは手元にある不動産情報誌に目を落とした。
「知優、焦んなくっても良くない?とりあえず新居決めようか?」
一度オレをみて柔らかい笑みを浮かべたまま雑誌に目をやる蘭さん。
「らんさん・・・・」
オレは蘭さんを抱きしめた。
・
最初のコメントを投稿しよう!