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「知優、部屋見つかったのか?」
オレは無言で創さんを睨みつける。
「・・ははは、そっか。ダメだったのか」
何が楽しいんだか。
可愛い甥っ子が困っていたって言うのに。
「で、結局どうすんだ?」
「・・・蘭さん名義で借りる」
「そっかぁ・・・それも人生だよ。知優」
創さんは楽しそうにオレの肩を叩いた。
結婚の挨拶にもいけない。
部屋も満足に借りられない。
『御曹司』が聞いて飽きれる。
全ては『家柄』と『経歴』そんな風に考えざるを得なかった。
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