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「知優、部屋使うか?」
創さんの声が上から降ってきた。
「え?」
なんの話だ?
「機材置き場にしてる部屋。あそこ使っても良いぞ」
創さんの家から徒歩5分のトコにある2DKのマンション。
機材や資料が置いてある。
「そこの荷物をココの知優の部屋に動かしてくれるなら、使わせてやるよ」
綻ぶ口元。
「え、いいの?」
創さんは、笑いを堪えているのか、肩を震わせていた。
「ほんと、知優は分かりやすいな。いいよ使って」
「ありがとう、創さん!」
『御曹司』も悪くない。
そんな風に思った今日この頃だった。
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