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「わりぃ~遅れて」
YOUさんは当たり前の様に一番奥に座った。
一人残された私に皆の視線が集まってきた。
誰もかれもイケメン!!
ん?
な~んか見たことある顔ぶり…………。
でも私の世界には、こんな沢山のイケメンがいるはずないし。
記憶を探すも見つからない。
「美有、こっちに座れよ」
私はYOUさんの横に座った。
私は相変わらず記憶を探している。その姿をニヤニヤしながらみているYOUさん。
「あっ!!!!!!」
記憶がつながった。
イケメン集団の訳が分かった。
この方達は、
『でぃーえむ』
私が小学校を卒業する時からブレイクしたロックバンド。
卒業式で『でぃーえむ』の曲を皆で演奏した記憶が甦った。
たしか2年前くらいから個々の活動が忙しくなって、最近はあまりテレビで見かけなくなっていた。
そんな『ちょー』有名人が目の前に並んでいる。
事態を把握しきれていない私をYOUさんは楽しそうにみていた。
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