仕事  ~美有~

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「………だろうね。この子の連れみた?あれってさでぃーえむのYOUだよね」  「だよね。カッコよかったよね。私ファンだったんだよね。」  あまりの気持ちの良さに私は寝てしまっていたようだ。 エステシャンの話が微かに聞こえる。  二人は私がまだ寝てると思っているみたい。  「この子、彼女かなぁ?」 「えーあり得ないっしょ。まだ子供じゃん」 はぁ……………分かっちゃいるけど他人から聞くと嫌な言葉。  私はわざと体を動かし今、起きたみたいな感じをだした。  二人の会話が途絶え、なんか嫌な空気が流れていた。  そんな空気を壊すように、ファンだと言っていた女性が、   「お客様、一緒にいらした方はお身内の方ですか?」 わざとらしく聞いてきた。  ん~何ていおう。  困った。  「いいえ」 YOUさんに何も言うなと言われていたのを思い出した。  また空気が痛い。  その時、シゲノさんが入ってきた。  まるで私達のやり取りをみていたかのように、女性二人は固まっていた。  いつの間にか、終わっていたエステ。 二人は急いで片付け足早に部屋を出て行った。 
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