366人が本棚に入れています
本棚に追加
「………だろうね。この子の連れみた?あれってさでぃーえむのYOUだよね」
「だよね。カッコよかったよね。私ファンだったんだよね。」
あまりの気持ちの良さに私は寝てしまっていたようだ。
エステシャンの話が微かに聞こえる。
二人は私がまだ寝てると思っているみたい。
「この子、彼女かなぁ?」
「えーあり得ないっしょ。まだ子供じゃん」
はぁ……………分かっちゃいるけど他人から聞くと嫌な言葉。
私はわざと体を動かし今、起きたみたいな感じをだした。
二人の会話が途絶え、なんか嫌な空気が流れていた。
そんな空気を壊すように、ファンだと言っていた女性が、
「お客様、一緒にいらした方はお身内の方ですか?」
わざとらしく聞いてきた。
ん~何ていおう。
困った。
「いいえ」
YOUさんに何も言うなと言われていたのを思い出した。
また空気が痛い。
その時、シゲノさんが入ってきた。
まるで私達のやり取りをみていたかのように、女性二人は固まっていた。
いつの間にか、終わっていたエステ。
二人は急いで片付け足早に部屋を出て行った。
最初のコメントを投稿しよう!