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「じゃ、次いくぞ」
車内では無言だった。
時折YOUさんの視線を感じたけど、何も言わないから、私も黙った。
大きな建物にはいり、入口では入館確認され、エレベーターに乗り込んだ。
降りた先で泉さんが立っていた。
泉さんはYOUさんを確認すると走ってきた。
「遅刻です!らしくもない」
怒ると言うより呆れた感じ。
後ろにいた私をみて舌打ちをしたように見えた。
泉さんはYOUさんの耳元で何かを囁いた。
とたんYOUさんは大爆笑。
唖然とする泉さんに、
「お前コイツ知ってるよな」
YOUさんは私に問い掛けた。いつものニヤニヤした顔で。
「うん。泉さんですよね?」
真顔で答えた私の頭をYOUさんはポンポンした。
まるで良く出来ました。と言わんばかりに。
急に名前を呼ばれた泉さんは私をにらんだ。
なぜ睨まれたか分からない私。
そんな私達をYOUさんは仕方なしに。
YOUさんの手が私のアゴを捉え、いきなり視界が暗くなった途端、唇が重なった。
!!!!!!!!
思わずYOUさんを突き飛ばした。
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