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朝、いつものように一人で朝食を食べる。
いつも一人だった。
両親を早くに亡くした私は祖母と二人で暮らしていた。
その祖母も3年前に脳梗塞で入院し、それ以来ずーっと一人だった。
祖母の保険のおかげで入院費用はまかなえ、年金のおかげで私は生活出来ていた。
祖母は仕事をしていた為、私は小さい頃から一人。
入院してから、祖母の顔を毎日みるようになった。
だから入院してからの方が祖母を近くに感じた。
育ててくれた事には感謝してるけど、愛された記憶がない私は『愛されない私』が私だと思った。
祖母は何かにつけ『ココに置いてやってるのは仕方なく』と言っていた。
私もそれを感じていたから、反抗することすらしなかった。
高校に行かせてくれたのは中学の先生のおかげ。
ちょうど祖母が入院してしまい、何から何まで手続きしてくれた。
反対するであろう祖母が意識戻らず入院してくれているから、私は高校に行けた。それも祖母の年金で。
そんな私はドコに居ても、自分の場所と思えなかった。
でもYOUさんの言葉に期待してしまう自分を止められもしなかった。
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