366人が本棚に入れています
本棚に追加
廊下に出ると音がする部屋を覗いた。
頭からバスタオルをかぶり上半身裸の男性がテレビをみていた。
引き締まった腕や腹、筋肉質な背中。
私の周りの男子とは違う体に目を奪われた。
バスタオルの間から見える髪はかすかに濡れているみたい。
「美有もシャワー浴びれば」
その声に『ドキッ』とした。
私が見ていた背中はYOUさんのものだった。
ものすごい勢いで頭の中を巡らせた。
私はどーしてココにいるのか?
昨夜のことを思いだす事が困難になっている。
「また妄想中?」
顔をあげるとYOUさんがニヤニヤと私を見下ろしてた。
とりあえず頭を整理するために聞いてみた。
「あの、ココは?……」
私の問いに珍しくYOUさんがちゃんと話してくれた。
昨夜の飲み会時に、私はアルコールを飲んでいたらしい。
どうやら皆さんは私の年齢を知らず、私も進められるがまま飲んでた。
と、YOUさんは言っている。
その記憶すらない。
挨拶をし、出てきた料理を食べて皆のやり取りをみてた。
参加したとゆうより、傍観していた。
最初のコメントを投稿しよう!