身支度  ~美有~

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廊下に出ると音がする部屋を覗いた。  頭からバスタオルをかぶり上半身裸の男性がテレビをみていた。  引き締まった腕や腹、筋肉質な背中。  私の周りの男子とは違う体に目を奪われた。  バスタオルの間から見える髪はかすかに濡れているみたい。  「美有もシャワー浴びれば」 その声に『ドキッ』とした。  私が見ていた背中はYOUさんのものだった。  ものすごい勢いで頭の中を巡らせた。  私はどーしてココにいるのか?  昨夜のことを思いだす事が困難になっている。  「また妄想中?」 顔をあげるとYOUさんがニヤニヤと私を見下ろしてた。  とりあえず頭を整理するために聞いてみた。 「あの、ココは?……」 私の問いに珍しくYOUさんがちゃんと話してくれた。  昨夜の飲み会時に、私はアルコールを飲んでいたらしい。  どうやら皆さんは私の年齢を知らず、私も進められるがまま飲んでた。 と、YOUさんは言っている。 その記憶すらない。  挨拶をし、出てきた料理を食べて皆のやり取りをみてた。  参加したとゆうより、傍観していた。 
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