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そんな私の想いなどYOUさんは知るはずもなく、私にお酒を呑ませた、メンバーの事を怒っているみたい。
ぶつぶつ独り言のように文句を言っているYOUさんはなんだか可愛い。
しかし、お腹がすいた…………。
『ぐぅ~』
私じゃないお腹の音。
「ぷっ、あはは」
私が笑う。
はぁ。何か久しぶりに笑った気がした。
「俺も腹減った。なんか食いに行くか?早く着替えてこいよ」
そういうと、寝室じゃない部屋に連れていかれた。
部屋には大量の紙袋達。
「早く着替えて」
そういうと、紙袋の中を確認し私に渡した。
中を見ると洋服が入っている。
他の袋をみても、洋服や靴が入っていた。
昨日試着しまくったモノ達だった。
声にならない私をみて、
「そ、昨日。ま、仕事するから制服がわりな」
そういうと部屋を出ていってしまった。
なんか…………………セレブ?
自分が物語の主人公になったような気がした。
灰を被った女の子。
おばあさんの魔法で変身した女の子。
シンデレラみたい。
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