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中3の夏、メジャーデビューした。
それと同時にオヤジと若い母親が交通事故で亡くなった。
なんの感情も抱かなかった。
会社やら、保険やらで食うに困らない金は得た。
でもそんな事、関係なかった。
メジャーデビューしてからは階段を二段とばしに上がって行った。
デビューした途端、汚い大人達が周りに群がる。
信頼していた事務所さえ、オレを金があるオバサンに売った。
汚い世界を充分に知ったオレは金がある大人達を手玉に取って金を出させまくった。
16歳の時、『でぃーえむ』がブレイクした。
それがホントに自分たちの力だけだったのかは、分からない。
それからは毎日が分刻みのスケジュールで、自分の時間なんてなかった。
事務所から裏切られた事で、オレ達は事務所を立ち上げた。
みんなで出資し、オレはオヤジが残してくれた金を存分に使った。
オレより年上で、オレより上手に立ち回れるメンバー達なのに、オレを社長にした。
そして第一線から一度姿を消し、高校へ行くように仕向けられた。
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