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唇を合わせた瞬間、天地が逆転した。
YOUさんが私の上にきていた。
重なった唇。
何度も角度をかえ、ついばむ唇。
息をする事を求め少し開けた唇の隙間をYOUさんは見逃さず、私の舌をとらえる。
唾液が絡みあい、音をたてる。
その音に気を取られた隙にYOUさんの手がスカートに滑りこんできた。
驚く私を見下ろしその手は更に深く入ってくる。
私はYOUさんの手を探しあて、スカートから引きずりだした。
でもYOUさんの方が上手だった。
重なりあっていた唇は離れ、
「美有がキスするのが遅いから」
そう言うと私の両手を頭の上に持っていき、片手で押さえつけた。
手に視線を向けた私の首筋に唇を這わせた。
『ゾクッ』と鳥肌がたった。
クスッと笑いイタズラな瞳と視線がぶつかる。
YOUさんはベット脇の時計に目をやり、「まだ時間はあるな」独り言のように言った。
「YOUさん………」
私の言葉はYOUさんの唇にふさがれた。
さっきよりも激しいキス。舌と舌が絡まりあう。
キスを受け入れてしまっている私がいる。
それを喜ぶようにYOUさんが奥に侵入してきた。
口の中いっぱいにYOUさんが入りこんだ。
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