過去  ~YOU~ #2

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20歳で高校1年生。  メンバーに文句を言うも、高校生活に少し興味があった。 自分の世界を広げたい。 もっと音楽の幅を広げたい。と思った。 学校には全て話、全てを隠す事にした。  髪を切り黒に染め、厚いメガネをかけた。  担任もオレの事を知らない。  周りもオレを『YOU』じゃなく『楠木 遥(くすのき よう)』と呼ぶようになった。 元々名前の『よう』をローマ字で書いたとこから、『YOU(ユー)』になった。  入学式の時、斜め前に座ったのが美有だった。  彼女に昔の自分が映った。  彼女から目が話せなくなった。  神様のイタズラか?クラスは1年も2年も一緒になり、席もいつも近かった。  彼女の友達のお陰で彼女が見えてきた。  必要な情報はいつも彼女の友達が引き出してくれた。  気配を消したオレはクラスの中で目立つ事なく、空気の様な存在でいれた。  美有を知るたびに、彼女の世界を変えてあげたい。 いつの間にか、美有を守りたいと思っていた。 思っていたのに・・・・・。
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