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20歳で高校1年生。
メンバーに文句を言うも、高校生活に少し興味があった。
自分の世界を広げたい。
もっと音楽の幅を広げたい。と思った。
学校には全て話、全てを隠す事にした。
髪を切り黒に染め、厚いメガネをかけた。
担任もオレの事を知らない。
周りもオレを『YOU』じゃなく『楠木 遥(くすのき よう)』と呼ぶようになった。
元々名前の『よう』をローマ字で書いたとこから、『YOU(ユー)』になった。
入学式の時、斜め前に座ったのが美有だった。
彼女に昔の自分が映った。
彼女から目が話せなくなった。
神様のイタズラか?クラスは1年も2年も一緒になり、席もいつも近かった。
彼女の友達のお陰で彼女が見えてきた。
必要な情報はいつも彼女の友達が引き出してくれた。
気配を消したオレはクラスの中で目立つ事なく、空気の様な存在でいれた。
美有を知るたびに、彼女の世界を変えてあげたい。
いつの間にか、美有を守りたいと思っていた。
思っていたのに・・・・・。
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