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思わぬ言葉がYOUさんから出てきた。
いつもオレ様なのに。
リビングに入った時、ブレスレットを眺めていたYOUさんの顔。
そして今、私にみせている顔、どちらも優しく愛情がこもっているように見えた。
YOUさんの言葉が嬉しかった。
たとえそれが一時の感情であっても。
YOUさんの親指が私の頬を撫でる。
溢れた涙を拭ってくれた。
恥ずかしくなり、YOUさんの胸に顔を埋めた。
YOUさんは私の頭をポンポンしてくれている。
「美有はオレをどーおもってんだ?」
緊張が言葉に乗っている、語尾が消えそうな声だった。
「私は……………………………YOUさんが好き」
その瞬間、私を抱きしめていたYOUさんの力が強くなった。
そして少し照れたように、「じゃ、これからヨロシク」とYOUさんは私にキスをした。
短いキスだったけど、どんなキスよりも優しかった。
そして私の目をみて、
「美有がしたくなったらいつでも言ってね」
と、イタズラ顔で言った。
「何を?」
聞き返した瞬間、激しいキスを……………。
そしていつものニヤニヤ顔をし、私の耳元で囁いた。
「処女喪失」
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