夏2  ~美有~

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思わぬ言葉がYOUさんから出てきた。  いつもオレ様なのに。  リビングに入った時、ブレスレットを眺めていたYOUさんの顔。  そして今、私にみせている顔、どちらも優しく愛情がこもっているように見えた。  YOUさんの言葉が嬉しかった。  たとえそれが一時の感情であっても。  YOUさんの親指が私の頬を撫でる。  溢れた涙を拭ってくれた。  恥ずかしくなり、YOUさんの胸に顔を埋めた。  YOUさんは私の頭をポンポンしてくれている。  「美有はオレをどーおもってんだ?」 緊張が言葉に乗っている、語尾が消えそうな声だった。 「私は……………………………YOUさんが好き」 その瞬間、私を抱きしめていたYOUさんの力が強くなった。  そして少し照れたように、「じゃ、これからヨロシク」とYOUさんは私にキスをした。  短いキスだったけど、どんなキスよりも優しかった。  そして私の目をみて、  「美有がしたくなったらいつでも言ってね」  と、イタズラ顔で言った。  「何を?」 聞き返した瞬間、激しいキスを……………。 そしていつものニヤニヤ顔をし、私の耳元で囁いた。 「処女喪失」
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