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「ねぇ『Muse』発売しないの?」
全く関係ない事を言った。
YOUはまたか…って感じで肩をすくめ飽きれた顔をした。
何かひらめいた様に、素早くサチさんが私に言った。
「美有ちゃん、『Muse』発売していいの?」
ん?話が噛み合ってないんですけど。
私が口を開く前に、サチさんは殴られ、私は腕をとられ、引きずられるように自分たちの部屋に戻った。
戻らされた。
腕をさすりながら「痛い!」って言っても、何がだよ的な視線をYOUに注ぐ。
YOUは悪びれもなく、当たり前のような顔をしていた。
「なんで発売しないの?」
もう一度聞いた。
YOUは私の顔をみて、諦めたように話だした。
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