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カウンターに戻り、氷水を作った。
タオルを沈め軽く絞る。
指の感覚が麻痺する。
滴が落ちるタオルを伶さんの顔に乗せた。
『!!!!!』
声にならない声と共に飛び起きた。
「おはよーございます。時間ヤバイですよ。」
伶さんは私を見つめ………。
「あ……………おはよ。」
私を見つめたまま、私の顔に手を伸ばし、頬を撫でる。
固まる私。
伶さんは私の顔を引き寄せ……………!
『ぎゃーー!!!』
伶さんを突き飛ばした。
伶さんは仰向けに倒れたままだった。
寝息が聞こえてきた。
「ど、ど~した?」
驚きを隠してないYOUの顔と目があった。
走る音と共に自室に戻っていた泉さんが入ってきた。
「大丈夫?どーした?YOUさん、何したんですか!」
言われ覚えがないYOUは、キョトンとしたままだった。
時計を見て、
「YOU時間ヤバイよ。早く用意しなきゃ」
私の声にYOUは立ち上がり部屋に戻っていった。
伶さんは床に寝たままだった。
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