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アラタがカメラマンに指示し美有を撮る。
ひいたアングルだから、表情までは分からない。
でもオレには歌っているようにみえた。
ともとサチが泉と話ている。
オレは美有に目を奪われ、泉の言葉を考える。
美有が振りむいた。
こっちをみている。
サチとともが横で手をふり美有を呼ぶ。
聞こえているのか、分からないけど美有はこっちに歩いてくる。
皆の目が自分にむいている事に気づいた美有は申し訳なさそうに俯いていた。
泉が美有に何か話、美有がオレをみる。
その目は喜んでいた。
サチに促され、美有とクルーザーに戻った。
クーラーの効いた部屋。
美有はオレの部屋にきた。
「ごめんなさい。私、何かしちゃった?」
美有は何か勘違いしている。
「違うよ。美有は何もしてないよ」
オレの言葉の真意を目に探す美有。
安心したのか、
「じゃ、休憩?海はいる?」
美有の目をみたら、違うとは言えない。
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