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YOUは走るように部屋を出ていった。
私はベットに座り深呼吸した。
『Muse』が発売される。
私だけのモノでは無くなってしまう。
でも、『でぃーえむ』を考えたら………………。
贅沢すぎる。
自分に言い聞かせる。
YOUのせいで、どんどん欲しくなる自分がいた。
YOUが欲しい。
彼の全てが欲しい。
そんな感情に押し潰されそうになる。
甘やかすYOUが悪い。
浜辺に戻ると、メンバー、スタッフの視線が私に集まる!!
私、今度は何をしたんだろう?
アラタさんが私に言った。
「美有ちゃん、コレみて。感想を述べよ」
先生みたいな言い方だったから、笑ってしまった。
…………ヤバイ。みんな真剣だった。
モニターに写し出された映像をみた。
YOUの顔越しに海に浮かぶ女性。
YOUの顔が、優しいくってYOUばかりみていた。
ん……………………私?
YOUの視線の先は、私だった。
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