385人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋に戻ってきている事を期待して玄関を開けた。
さっきと何も変わらない部屋。
仕事部屋を覗き、ベットルームを確かめる。
衣装部屋まで探した。
美有の部屋に入る。
さっき買ってきた洋服が既に整理されていた。
きれいに並べられたアクセサリー。
バックや靴も綺麗に保管されている。
いくら美有に好きに使えとカードや金を渡しても美有は使わなかった。
生活に必要な雑貨や食品でさえ、自分の給料から出していた。
だからこそ、オレは無理やり、美有に洋服を買わせた。
美有は、それを分かっていたのか、いつも洋服や靴をキレイに使っていた。
でも、そんなオレの押し付けをアイツは嬉しそうに、オレに微笑んで受け入れていた。
アイツがいなければオレが存在する意味さえ………不安になる。
最初のコメントを投稿しよう!