感情 ~YOU~ #2

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部屋に戻ってきている事を期待して玄関を開けた。  さっきと何も変わらない部屋。  仕事部屋を覗き、ベットルームを確かめる。  衣装部屋まで探した。  美有の部屋に入る。  さっき買ってきた洋服が既に整理されていた。  きれいに並べられたアクセサリー。  バックや靴も綺麗に保管されている。  いくら美有に好きに使えとカードや金を渡しても美有は使わなかった。  生活に必要な雑貨や食品でさえ、自分の給料から出していた。  だからこそ、オレは無理やり、美有に洋服を買わせた。  美有は、それを分かっていたのか、いつも洋服や靴をキレイに使っていた。  でも、そんなオレの押し付けをアイツは嬉しそうに、オレに微笑んで受け入れていた。 アイツがいなければオレが存在する意味さえ………不安になる。
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