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私は、所謂平均的な家庭の中で育った、普通の女の子だと思います。三七歳という年齢を公表すると、「女の子」と言う表現が正しいかは、考えどころですが、、、。
まぁ、日本で言うところの、いわゆる「幸せ」である家庭の一つで産まれている事は間違いないと思います。
小さい頃から、両親の愛情を一杯受けて、育ってきたはずです。
しかしながら、私が親の事を好きかと問われれば、それは、沢山のクエスチョンマークが浮かんできてしまいます。
はっきり言ってしまえば、「好きじゃなかった。」というのが正解です。「好きじゃなかった。」と過去系で伝えられるのは、親の事を「好きじゃない。」という理由を散々考え抜いた結果、ようやく「好きじゃない。」と言う思いが、過去の思いとなりました。
過去の思いになってから、私は自分の心の安らぎが急激に回復したように思います。
そして、わざわざこのような文章をしたためようと決めたのは、多くの人が「親」という存在に苦しめられて生きている現実に気がついたからです。
最初その事に気がついたのは、友人に本音を打ち明けた時でした。その時に、初めて友人も同じような悩みに抱えている事に気がつき、その後、周りを見渡してみると、私と同じように「親」という存在に葛藤を抱えながら生きている人たちが多いことに気がつきました。
そして、それは生まれた環境に左右されるものではなく、現代人の多くがぶつかっている壁のように思えました。
その時に、「これは私だけの問題じゃない。」と、気づき、それから「親」という存在と正面から向き合ってみて、この葛藤の原因を見つけ出し、そして自分の心の呪縛を解き放ちたいと決めました。
大変おこごましいですが、そうする事で、自分だけでなく多くの人の心の解決につながると思ったのです。
この本は、自分の克服法を明記することで、私と同じように、親という存在に悩み戦っている方の手助けになればと思い書きました。
どうか、親を好きになれない感情から解き放たれ、あなたの毎日に光がさしますように、願いを込めて。
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