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「寒い?」
沈黙を破ったのは、彼。
「…すこ…し、ね。」
口の中は、乾いていた。だから、上手く、言葉が発せなかった。
「大丈夫?」
「…うん。」
きっと、付き合っていた時だったら、彼が、わたしを包んだだろう。
でも、今、こうして離れて座っているから、彼は、そんな行動を起こさなかった。
「離婚届け…受理されたの?」
きっと、彼が一番聞きたかった事、だろう。
「うん。」
それに対して、二言だけで答える。
「そっか。一足先に、独身か。」
それに対しては、何も答えない。
「俺も、すぐ、離婚して、独身になるから。
そうしたら、また、俺と付き合ってくれ。」
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