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眠りから覚醒した私は、眼を閉じたまま布団の中でぐっと力を入れて伸びをする。
すっきりした気分で横になったまま目を開いた。
「……あ。」
見慣れぬ天井、肌触りの違う布団。
身体を起こすと布団がずり落ちていく、私は何も身に着けていない状態だった。
ああああ…
そうだった……。
驚きと共に昨夜の記憶がよみがえる。
まったく私としたことが、よく知りもしない男と寝るなんて。
お酒飲んでたせいかな。
流されてしまったな。
身を起こし、周りを見渡しても一夜を共に過ごしたはずの憎たらしい男はいない。
室内の時計で時間を確認すると朝の9時になっていた。
まあ、いいや……。
とっとと帰ろう。
家に帰ってさっぱりして、昨日の失敗は忘れよう。
そう決め衣服を着ようと探し始めたのだが見つからない。
なんで…
ここで脱いだよね…
何で無いのよ。
変わりにベッドサイドのテーブルに白い厚手のバスローブが畳んで置いてあった。
しょうがなく羽織ってみると男用サイズのようで、膝下まですっぽり隠れる。
胸元が少し開いているがしょうがない。
しかし、アイツはどこにいったんだ。
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