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側にある温かいぬくもりに顔を寄せる。
首の位置が辛く移動させようとぬくもりを引き寄せようとしたのだが、ピクリとも動かず、違和感を感じた。
ん…
あれ……
まだ意識がぼんやりとしたまま目を開けると、目の前には青い色の物体…
電気がついていない室内の暗さの中で、それが綿のTシャツの色で、目の前にあるのが人の胸板だと気づくのにゆうに3拍はかかった。
え!?
びっくりして自分の状態を確かめる。
こともあろうか私は巧に抱きついて眠っていたのだ。
しかも巧は足はベッドのふちに残したままで、上半身だけ枕の上に倒れこむような形で…
その上半身に私は腕を回し、抱きついて寝ていたのだ。
は!?
なんで!?
混乱した私は、慌てて離れようと体を起こしたのだが、巧が眠ったまま腕を回して、離れようとした私の身体を抱きなおし、元の形に自分へ寄りかからせる。
私が胸元から落ちないように腕を添えて…
規則正しく呼吸する胸の上で、私一人、状況把握の出来ないまま混乱していた。
なんで、こんな状況になってるの!?
見かけよりも逞しい巧の胸元に頬を寄せていると巧の男性らしさに意識がいって…
激しいリズムで心臓が鳴り出す。
ましてや…この前、このベッドで…
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