事件の終焉

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------------------------------------------ 病院のうす暗い廊下を歩く。 自分の靴音がやけに響いた。 「美香ちゃん!来てくれたのね。」 真っ赤に泣き腫らした目をして、おばさんは廊下に立っていた。 「おばさん、彩の容態は…」 「美香ちゃんに電話をした後に、意識を取り戻してね。先生はもう大丈夫だろうって。」 「よ…良かった。」 おばさんにしがみついて私は泣き出してしまった。 おばさんの暖かい手が私を抱きしめた。 「美香ちゃんにも心配かけたわね。ごめんね。」 「ち…違うの…おばさん…私……。」 私は、首を振ることしか出来なかった。 「わたし…私…何も出来なくて…。」 「何言ってるの…こんなに想ってくれてるだけで、いいのよ。」 おばさんの言葉に胸が詰まった。 「心配して駆けつけてくれて…ありがとうね。」 「おばさん…。ほんとうに…よかった。」 「そうね…ほんとうに良かった。…やだ、おばさんも又、涙出てきちゃった。」 二人で抱き合って、彩の無事を喜んだ。 「彩、今は眠ってるけど、顔見てあげて。」 「はい。」
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