scene9 triple spirits

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 3台のハイパワーマシンのエキゾーストノートが夜空に轟く。  3台は路面を蹴って、駆け出した。 「来いよ、来いよ!」  龍は叫びながら最初のコーナーへと突っ込み、RX-7とコズミック-7の2台が続いた。  コーナー立ち上がり。スープラは叫んで加速する。RX-7も加速する。コズミック-7も加速する。 「おお……!」  コーナー立ち上がり加速でコズミック-7に迫られることがなく、3台均等のスペースで加速した。  それからコーナーを3つ抜ければ最長のストレート。 「いけえ!」  龍と貴志はアクセルを床まで踏み込んだ。香澄もアクセルを床まで踏み込んだ。  スープラとRX-7、コズミック-7の絶叫ほとばしり、夜空を揺るがし。3台はヘッドライトの向こうの闇へと加速する。 「おお、おお……!」   龍と貴志はうなった。  コズミック-7は2台を猛追するが、スペースは変わらず。差を縮められない。  チューニングの威力が発揮されたことを、龍と貴志は実感した。 「なかなか」  優は不敵な笑みを浮かべて前の2台を見据えたが、香澄は無言でステアを握る。  3台均等のスペースでストレートを駆け抜け。左コーナーが迫り、3台はコーナーに突っ込んでゆく。 「いける、これはいけるぜ!」  龍と貴志はステアを握る手に力がこもるのを感じながら、手ごたえも感じていた。
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