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「おい、それは言いすぎだろう」
貴志は龍をいさめるが。龍の視線は鋭く香澄を捉えている。
優は黙って成り行きを見守っている。
「……」
龍は色々考えるが、言葉にならず、何も言えなかった。
優は黙って3人を見つめている。
香澄を睨んでいた龍だが、少し視線をそらして「ちっ」と舌打ちし、ふたたび香澄と目を合わせると、
「明日もスカイラインに来れるだろう」
と言い。香澄は頷く。
「なら、明日、最後、3台で目一杯走ろうじゃねーか。一晩中な」
拳を握りしめながら、龍は香澄を見据えながら言う。そんな龍に続くように貴志も、
「そうだね、明日、一晩中走ろうよ」
と言う。
香澄は龍と貴志を交互に見つめて、にこりと微笑んで、
「うん」
と、応えた。
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