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オーバー400馬力のパワーが炸裂し、ストレートはあっという間に終わろうとする。
コズミック-7のテールランプが光った。
「いまだ!」
意を決し、コズミック-7のテールランプが光るとともに貴志は素早くその右側に飛び込んだ。
「貴志……!」
突然視界に入り込むRX-7。貴志はまた、無理な突っ込みをするのか。
香澄は咄嗟にブレーキをより深く踏み込んだ。そうすれば、RX-7はするすると前に進み。ついにはコズミック-7の前に出てしまった。
「いっけぇ!」
コズミック-7のテールランプがまだ光っているのを見て、龍も思い切ってスープラを突っ込ませた。
「ああ……」
香澄はため息をつくように小さく声を出す。
立て続けに2台に抜かれてしまった。
貴志と龍はコズミック-7を抜いてから咄嗟にブレーキをタイヤロック寸前まで踏み込みながらコーナーに突っ込んでいった。
リアタイヤがスライドし、2台並んでのツインドリフト状態でコーナーをクリアしてゆき、立ち上がり加速でもマシンは斜めを向いたままで。2人は割り切って、逆ハン切って西側駐車場までのコーナーをドリフトで駆け抜けてゆく。
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