scene10 last run

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「何ッ!」  インと見せかけてアウトから。  龍はそのことに素早く気付いたが、アウトから抜くなどそうそうできるものではない。そのままイン側のラインをとってコーナーに突っ込んでゆこうとするとき、突如として横に並ぶはコズミック-7! 「香澄!」  またあのときと同じような抜き方をするつもりか。 「糞が!」  龍は叫んで、インベタでもコーナーを抜けようと必死になった。その横のコズミック-7といえば、ブレーキングで前に荷重を移すとともにリアタイヤをスライドさせてドリフト状態でスープラのアウト側を駆けようとする。 「あの時のように諦めよくないぞ!」
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