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午後2時頃
1台のD・ホイールが停まった。
そのD・ホイールから降りヘルメットを外すと逆立ったオレンジ髪の青年があらわれる。その顔には沢山のマーカーという刺青が入っていた。
ピアスに銃弾を使用している人物は【鉄砲玉のクロウ・ホーガン】だ。
「ポッポタイムに来るのも久しぶりだなぁ」
クロウはポッポタイムを眺めながら言った。
此処は全く変わってねぇな。
遊星のヤツも元気してっかな?
クロウはポッポタイムに向かう。
クロウがこんな事を思うのも無理はない。彼は今までプロデュエルチームで遠く離れた土地に居たり、世界各国を飛び回っているのだから……
扉が開く音がした方を見るとそこには、黒髪だが所々黄色い髪が入っている。クロウと同じように顔にはマーカーのラインが一筋入っていた。
その人物【英雄 不動遊星】が立っていた。
「クロウか!?」
遊星は驚きを隠せずにいる。
「よぉ遊星元気だったか?」
クロウは気楽に聞く。
「あぁ問題ない それよりクロウの活躍ちゃんと見たぞ。上がっていくだろう?」
遊星は室内を指差しながら言った。
「あぁ上がるぜ!!」
「ところでクロウ、コーヒーで構わないか?」
遊星はキッチンで熱いコーヒーをカップに注ぐ。
「それにしてもどういう風の吹き回しだ?」
遊星は久しぶりの仲間が来たので少々戸惑いながら聞く。
「遊星お前ニュース見てないのか!?」
遊星が知らないわけねぇと思うんだがな。
クロウの表情は驚きを露にし声を荒げた。
「何のことだ?」
遊星はコーヒーをクロウに渡しながら話してる。
だが遊星の表情を見るところ本当に分かってないらしい。
「本当に分からないみたいだな。なら教えてやるよ」
「今年はWRGPが開催が決定したって世界中で取り上げられてんだぜ 何処のニュースもそれで話題は持ちきりだ」
クロウは丁寧に説明した。
「今回もオレは参加しようと思って来たんだがよ」
「そうかクロウは参加するのか」
クロウが参加すると言っても誰と参加するんだ?
遊星自体クロウが参加すると聞いて嬉しいのだが、クロウはつい最近所属していたデュエルチームを抜けていた。つまりクロウは別の誰かに助っ人を頼んだのか?
「ところでよぉ遊星物は相談なんだが……オレと一緒にWRGPに参加してくれないか?」
遊星と参加出来ねぇと……
クロウは頭を下げて前で手を合わせて言った。
「遊星頼む!!」
再度クロウはこれでもかと言うほど頭を下げて言った。
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