空、雲、翼

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今日も成田の空に飛行機が飛ぶ、 ーーーーー『行くか』 廊下の窓から空を見ながら言う少年は駈多 雲(カリタモア) 今日も少し着崩した制服で歩く 『お前、どこの大学行くの?』 『俺は、専門学校かな』 なんて同級生の話を聞く、 (進路か・・・) と思っていたら、女とぶつかった 『お、すいませ~ん』 そう言って女はまたぼ~っと歩きだした、 『髪くらい整えろよ・・・』 と呟いた、顔は良く見えなかったが俺はなぜか心に引っ掛かっていた、 2年の学級委員長を務めながらサッカー部でもスコアラーの俺に気付かないやつは珍しい、実際に学年も分からない女から良く声をかけられる。 (変な女) と思っていたら面談室に着いた、一呼吸おいて 『失礼します。』 とドアを開けた、 『お、次は委員長か』 と言われた後三上先生はため息をついていた、 『どうかしたんですか』 『いや、ユルキャラ志望のやつがいてな』 『なんすか、それ?』 『さあな、ところでお前は?何に成りたい?』 俺は、三上を見ながらハッキリ言った、 『パイロット、です』 その時、また一基飛行機が飛んだのを俺等は知らなかった。
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