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山宮京太郎(やまみやきょうたろう)。
俺の事だ。
現在高校1年生。4月20日。
高校に通いはじめてもう1週間が経つ。1週間高校へ通ってみて一番最初に思ったこと。
―――皆、眩しすぎる。
―――毎日を本当に楽しんでいる。
さて？俺はどうだろうか？
―――本当に毎日を楽しんでいるか？
あぁ…楽しんでいない。というより、楽しもうとしていないだけだと思う。自分でもよくわからないのだ。
1週間前校庭に咲いていた桜は、いまでは見る影もない。その姿は今の自分とかさねると、ぴったりとかさなるような気がする。
―――自分もあんな風だ。あの桜のように、花弁１つもついていない。
何故、自分はこんな風になってしまったのだろう。中学校の頃の面影は、今の自分には何一つない。
昔の自分は何でもできた。スポーツ、勉強、学級委員、生徒会長、あのころの自分は、どこにいってしまったのか。
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