2人が本棚に入れています
本棚に追加
こんなやり取りをしている間にも入場は続いている。
「いいか?一時間くらいなんだからそのくらい静かにしろよ?」
友「おう・・」
コイツを叱るときは言い過ぎはない。
軽く叱っても一時静かになるだけで一分もしないうちに・・
友「それにしても可愛い子多いな」
・・・ほら・・しゃべりだしやがった・・・
「そうだな」
僕は辺りを見回す事もなく答えた。
友「なんや?幸樹反応が冷たいぞ?」
「・・・・」
ツッコミ役の僕は・・・とりあえず放置することにした。
友「・・・ん?どうかしたんか?」
「なんでもないよ」
入学式からこんなので大丈夫なのだろうか・・・
友「お・・なぁ?幸樹?」
・・・急に小声になりやがった。
「なんだ?」
僕は背もたれにもたれて少し仰け反る形で友也の話に耳をかした。
友「お前の隣も可愛い子だな」
「ん?隣?」
僕は同じ二組女子を見てみる。
・・・まぁブサイクではないがそれほど可愛いとも言えない
標準?普通・・これが当てはまるくらいの子だ。
友「逆だ、逆」
逆?という事は三組の特進連中か・・・
特進はお堅いイメージがあるな・・
「・・・な・・」
・・・・僕は言葉を失った・・・
僕の隣の席、三組女子・・
桜坂の上にいた・・君・・・
最初のコメントを投稿しよう!