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畏まって話す私を見て、豊川のおじさんは目を細めてニッコリと笑う。
「都那ちゃんは本当に真面目でしっかりしてるね。
子どもの頃から知ってる仲だもの。
そんなに畏まらなくていいよ。」
アヤのお母さんも豊川のおじさんの言葉に納得し、私の顔を見て笑顔で深く頷いていた。
「・・・ありがとうございます!!」
何だか不思議な感じだ。
小さい頃の記憶はほとんどなくて、豊川のおじさんと出会ったのも大人になってこの町に来てからだと思ってた。
それなのにアヤの両親は、まるで私の事を小さい頃から見守ってきた娘のように接してくれる。
1月にアヤが私の実家に来た時。
きっと私の母も、アヤに対して同じような気持ちになったのかもしれない。
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