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「ところで、都那ちゃん。」
改まって豊川のおじさんが私の名前を呼ぶ。
彼はニッコリと笑みを浮かべ、私に向かいこう言ったのだ。
「少し前から絢斗がお家に居候させてもらってるようだけど。
ご迷惑じゃないのかな?」
この言葉の真意は一体どういうものなのだろう。
アヤが家にいて迷惑に思っている事なんて、私の中には1つもない。
むしろ彼がいてくれているお陰で、私は寂しさを感じず日々楽しく暮らせているのだから。
「いえ・・・、何も・・・。」
そう私が答えると、豊川夫妻は嬉しそうに顔を見合わせる。
アヤのお母さんは、続けて私にこんな話をしてくれた。
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