ウサギのニーナ

2/8
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
今日の旭川はこの夏一番の暑さになると、カーステレオから流れるラジオの天気予報が告げている。 「暑・・・っ。」 深川市から旭川市に抜けてすぐにある神居古潭。 そこを通る国道沿いに流れる石狩川上流の清流を眺めながら、眩しく照りつける太陽の光に、私は思わず目を細めた。 「お土産のお菓子、悪くなってないかなぁ・・・。」 そう心配するのは隣で車を運転するアヤだ。 「まだ2時間くらいしか経ってないし、多分平気だよ。」 そう彼に返答しながら、私は助手席の日陰に置かれた小樽の銘菓に視線を向けた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!