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今日の旭川はこの夏一番の暑さになると、カーステレオから流れるラジオの天気予報が告げている。
「暑・・・っ。」
深川市から旭川市に抜けてすぐにある神居古潭。
そこを通る国道沿いに流れる石狩川上流の清流を眺めながら、眩しく照りつける太陽の光に、私は思わず目を細めた。
「お土産のお菓子、悪くなってないかなぁ・・・。」
そう心配するのは隣で車を運転するアヤだ。
「まだ2時間くらいしか経ってないし、多分平気だよ。」
そう彼に返答しながら、私は助手席の日陰に置かれた小樽の銘菓に視線を向けた。
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