Network.01 帝都を守りし9つの光

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代々木上原駅地上では黒い怪物が暴れていた。 「憐、あれって……。」 「あれがフィーべだよ。」 「憐と雅和が今まで戦っていた相手……。」 小羽が言うと憐と雅和は頷いた。 「雅和、午前中に見せてくれた書類。」 「正体はフィーべで間違っていなかったようだな。」 「そうね。」 憐が言うと伊吹は憐の肩を叩いた。 「周辺の避難は完了済みだよ。」 「分かった。」 憐が頷くと誰かの足音が聞こえた。憐はそれに気付くとニコリと笑った。 「久しぶりだね。こんなに早く再会するとは思わなかったよ。」 「…………」 「何か言ったらどうなの、ディタニア!!!!」 憐が言うとフィーべの中から漆黒の服を着た男性らしきモノが現れた。 「久しぶりだな、京橋憐。」 「えぇ。」 「その後ろにいるのがお前らが2年で用意した戦力か。」 「戦力とは捉えていないわ。」 「ほぉー、人間が言う『仲間』というものか。面白い。」 ディタニアはそう言うと9人にお辞儀をした。 「初めまして。俺の名はディタニア。暗黒皇帝エンゲラスの幹部の1人だ。」 「エンゲラス……?」 「あぁ。俺らはある目的を達成するためにこの世界に現れた。それは……。」 ディタニアはそう言うとニヤリと笑った。 「我らのボス、デスモナイト様を復活させることだ!!!!そしてこの世界のどこかにデスモナイト様は眠っている!!!!」 「っ!!!!」 「感謝しているぞ、京橋憐。お前のおかげでソウルサークルが目の前に9つある。それを手にすればデスモナイト様を復活させることができる!!!!」 ディタニアは笑いながら言うと9人を見た。 「さぁ、どうする?」 「そんなこと聞かないで欲しいな。」 「なるほど。渡す気は無いということか。」 「当たり前でしょ!!!!」 憐が言うとディタニアは舌打ちをした。 「ならばあの時以上に苦しめ!!!!フィーべ、アイツらを倒せ!!!!」 ディタニアが言うとフィーべは憐達に向かってきた。 「にゃー!!!!フィーべが来たー!!!!」 「雅和、なんで喜んでいるの?」 「始まりにふさわしいからだ!これはヒーローものでいう王道パターンだ!!!!」 「なるほど……。」 憐は納得すると7人を見た。 「みんな、行くよ。」 「はい!!!!」 7人が返事をすると憐達は1枚のカードを出した。それを、左手首につけているブレスレットに上から下へスキャンした。 「メトロチェンジ!!」 光が9人を包むと9人の服装が変わった。
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