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「誰かに首元を ホールドされたんです。 ガシッて。 そんで、そのまま俺、 締め技かけられたんですよ」 「締め技…」 「はあ。……で、 オチたんですよね俺」 「…ちょっと待って」 わたしはたまらず口を挟んだ。 「…オチたって…。 首を絞められて、 気を失ったってこと?」 「ああ、そうそう」 ヒロシくんは呑気に頷いた。 「誰にやられたの?」 「それが分かんないんだよ。 急だったし。…でも…」 「…でも?」 「気を失う前に、たぶん俺、 犯人を撮ってるんですよ」 「えっ。嘘っ」 わたしは思わず 大きな声を上げた。
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