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「もう時間の問題ですよ。
わたしには、チャンスが
いくらでもありますから。
わたし、今までにも
何度も哲哉くんのこと
誘惑してるんです」
わたしは唇を噛んだ。
「先生は、そんな
誘惑なんかに乗らないもの」
「そうですね。
普通の誘惑じゃ、
全く効き目ありませんでした。
だから、……今は、
普通じゃない誘惑を
してるんです。
かなり、弱みに
付け込んじゃう方法で」
わたしは驚いて、
月子ちゃんの顔を見つめた。
「なに、弱みって」
「それは言えないかなあ。
すっごく卑怯な手を
使ってるから。
あとは、哲哉くんの
理性がどこまでもつか、
じゃないかな」
月子ちゃんは艶めかしい目で、
ふふ、と笑った。
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