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「萌先輩、わたしね。 絶対に哲哉くんを 手に入れなきゃいけないの。 ……どうしてだと思う?」 さらに一歩近づく 彼女に気圧され、 わたしは一歩退いた。 「わたし、あの家族が欲しいの」 「…家族…?」 わたしはハッと息を飲んだ。 「そう。春山家の みんなを、手に入れたいの。 ……哲哉くんの お嫁さんとして、 あの家族の一員になるつもり。 だから、……哲哉くんの赤ちゃん、 今すぐにでも作りたいの」 月子ちゃんはぐいっと わたしの腕を掴んだ。
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